クリエイターEXPOありがとうございました!
2025年7月2-4日に東京ビックサイトで開催されましたクリエイターEXPO、無事終了いたしました。足をお運びいただきました皆様、誠にありがとうございました。いろいろありましたが、私も無事家に帰ってきてこのブログを書いています。忘れぬうちに今回のクリエポについて振り返りつつ書いてみたいと思います。

さて、今回のクリエポを申し込んだのは昨年の今頃。去年も今年同様、クリエポに参加された皆様の報告でSNSはとても盛り上がっていました。2023年に参加してから1年、クリエポを通じてのお仕事にも恵まれておりましたので、ぜひまた参加したいという想いがわいていました。「子供達の大きな行事もないし、2025年は最適かもしれない」そう考えていました。
それから1年の間に両親の老化が顕著になってきました。父の入退院、母の病院への付き添い、そういう仕事が多くなってきました。息子高校生、娘中学生となって子育てが落ち着いてきたかと思ったところに、親の介護の入り口が見え始めてきたのです。
そうこうしているところに、クリエポの日程が近づいてきました。父が入院がなければどうにか行けるかな?と思っていたところに、またも父の入院・・。母を家に一人で長く過ごさせるのは心配だし、叔母などの協力も長くは迷惑だろうしと私は7/2.3.だけ会場入りにし、7/4は東京で働いている弟に代理をお願いしてクリエポに行くことを決意しました。
そう決めたからにはもう頑張るしかありません。6月には短納期の大きな仕事が決まっていたので、4.5月から準備をちょこちょことはじめ、こんな感じで展示スペースを埋めました。

今回のメインは線画で描いた建物多めのイラストです。商業施設でのお仕事をさせていただきたいと思っていたので、ちょうどアスタリスクディスカバリーのお題で描いたイラストがぴったりだと思い、これをメインにすることにしました。
机の方にはこれまでにさせていただいたお仕事の本やチラシなどを並べさせていただきました。タペストリーのイラストから、必然的にテーマカラーがピンクとグリーン決まりました。
また、今回も角小間を取りましたので、側面にはポスターを貼りました。終了後に処分しやすいようにと考えて、ラミネート仕上げのポスターです。前回は布でしたので、それよりは撓みなく発色もとても良かったと思います。「ブースの場所は’K-01’ですー!」と告知していたのでその表示です。イラストはメインと同系色で線画でなく色面のものを使いました。こういうタッチも描けるよということで。猫さんのパネルは、パンフ入れの黒部分が後ろから目立ったしまったので、それを軽減させるつもりで貼りました。

毎年来ている方からは「1日目は人が少なかったねー」とのことでしたが、私はこの日を迎えたことに緊張していたし、次の日までしか会場にいることができないと考えるとそういうことを把握する余裕がありませんでした。この日は終了後、クリエポでは初開催のコンテンツ東京にご参加されている皆様による交流会もありましたが、私は名刺をブースに忘れる失態と緊張のためか胃腸の調子が悪く、早めに退散しました・・・
2日目からは人通りも多くなり、SNSで交流のある方とのご挨拶、ずっと素敵だなと思っていた方ともご挨拶、20年ぶりに嬉しい再会などもありました。お近くのブースの方もとても優しくて素敵な方達ばかりで、面白い話からためになる話を聞かせていただきました。クライアントの方はZOOMとはまた違った印象で新鮮だったり、ブースを見て「可愛い」と言ってくれる若い方に密かに喜んだり、パンフレットも2日目終わりには350部以上配ることができたし、「名残り惜しいが明日朝に帰ろう・・」そう思いながら終了しました。
しかしその頃、地元鹿児島の新燃岳の噴火5000mのニュースが届いていました。3日夜の便の飛行機も欠航とのこと。クリエポに行く前からトカラ列島の地震も続いているし、ちまたで噂になっている「7月5日に大災難が起こる!」が現実になってしまうのではないかという恐怖を抱えながら迎えた帰宅予定日7月4日朝、私が乗る予定の飛行機も欠航となってしまいました。。
地元で待つ家族は「7月5日になる前に帰ってきたほうがいいのでは?」と「こちらは任して最後までクリエポ頑張っておいで!」の2通りの意見がありましたが、私は最後までクリエポを頑張る方を選びました。実は緊張で睡眠不足、胃腸の調子は引き続き悪かったですが、家族の心配よりもクリエポを最後までやり切りたい気持ちが強くなっていました。なぜなら、ここでしか会えない同業の方との対面での交流、いつも一人で黙々と仕事していてはわからないことがわかる様々なチャンスはここクリエポでしか転がっていないのです。
例えば私は今回こういう展示をしました。タペストリーの上には「表紙」「健康」「カレンダー」「教育」「広告」「イラストMAP」と並べているのですが、今している仕事を適当に言葉にして並べたというのが正直なところでした。しかしお客さまはこの文字を読みながら回っているんだなと思われる質問を何度か受けました。そしてそれらの仕事に対するイラストの使い方やリクエストを聞いて「なるほど、そうなんですねー」と気づきがありました。

また、私は今回商業施設のお仕事が欲しくてこのイラストにしたわけですが、建物が描けるということで「室内の鳥瞰図が描けますか?」という質問を受けました。描けないことはないのですが、正直得意ではないので「難しいです。。」とお答えしてしまいましたが、そこに需要があるのかと気づきました。
そして、私はタッチを2つに分けて攻めているのですが、同様のイラストレーターの方もたくさんいらっしゃいます。私は2つのイラストをどう魅せるかをいつも迷ってしまって中途半端になってしまうのですが、今回1つの方だけで攻めている方、パンフレットを2種に分けて攻める方などいて、長く頑張っている方の姿勢を見てとても勉強になりました。パンフレットをやたら配るのではなく、需要のある方にちゃんと届ける姿勢など、学ぶことがとても多かったです。とにかく、ここクリエポに出展する方はそれなりの覚悟を持ってきてらっしゃるので、逞しい方が多いです。クリエポの次の日にはデザフェスにも参加される方もいたりして、「イラストレーター、体力絶対必要!」と思わされました。(胃腸の弱い自分はつくづくダメだなとか思ったり涙)
そんなふうにたくさんの感じることがありながら、無事クリエポを終えることができました。そして、新燃岳もしばしおとなしくしてくれて、私も無事5日午前には鹿児島に帰ることができました。来年のクリエポは子供達2人の受験があるので出ませんが、2年後はどうするか、親もどうなっているか、自分もそれなりに年をとっているので体力はあるのかなどいろいろ悩んではいますが、今は前向きに検討したい気持ちでいます。
とにかく今こうやって何事もなく愛猫を撫でて、家族にクリエポの報告もできて本当によかったです。
改めまして、今回は皆様ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
